牡牛座のルーラーは地球に昇華させ、宇宙的な愛を体現する


牡牛座のルーラーは♀金星と言われていますが、わたしは♁地球であると、思っています。


牡牛座が司るのは3次元にしか存在しないもの、物質。

反対にあるのは蠍座でルーラーは♇冥王星です。

こちらは3次元には存在しないもの、目に見えないものを司ります。

牡牛座(2ハウス)ー蠍座(8ハウス)のラインは、

地球に生きていながらにして、宇宙と繋がる感覚を有すること(アセンション)を学ぶラインでもあると思うのです。


5月(☉太陽が牡牛座にある時)の蠍座の満月は、ウエサクと呼ばれます。

これは、お釈迦様の誕生・悟り・入滅に関係しますが、このことからも、この説は濃厚だと考えます。



ヘリオセントリックでは、地球は使命を表します。

2ハウスは、才能(♀金星)を使うことで使命(♁地球)になる。

金星と地球のマークは、お互いを反転させたようなマークです。

反対の8ハウスは受け取るものを示すハウスです。

わたしは、受け取るもの全てと解釈しています。

お金(物質)も、愛情(感情)も、インスピレーション(エネルギー)も。


8ハウスは解釈が難しいと言われたり、あまり良い意味で使われていないことが多いハウスですが、

当然ここはバランスが重要になってくるので、

8ハウスが強めの人は、2ハウスの天体の有無に関わらず、自分の才能を見つけて使命としてしっかり使わないと、

♇冥王星に振り回されることになります。



♇冥王星が求めるのは宇宙的な豊かさです。

牡牛座のルーラーは♀金星とされていますが、牡牛座で♀金星を使うと、

3次元的な愛とかお金、物資的欲求になり過ぎて、それこそ♇冥王星が求める方向と真逆の方向に向かいます。


イメージしやすいのは水商売や風俗です。

こういった職業の方はお金や愛情に関するトラブルが多いイメージがありますが、

それは、しっかり星の作用と関係します。

偽の愛情(楽しいという感情)を売ったり、偽の愛情で奉仕し、お金を貰う。

お金は愛と言いますから、愛を売っている分、お金は得られる。

しかし、愛情を売るのは本来6ハウスです。

売るべき愛情も、本物の愛でなければなりません。

勿論、水商売や風俗が天職の方もいるでしょう。

「好きだから」とか「天職」だと思ってやっていると言うなら問題ありませんが、

それ以外だと2ハウスは使われない。

仕事以外で才能を使っていればともかく、2ハウスを全く使わずに8ハウスで得られるお金を得ようとすれば、

その反動として何らかのペナルティが課せられるのは避けられません。



天秤座のルーラーが♀金星ですが、

天秤座はバランサーなので、天秤座で使う♀金星は3次元的な愛やお金に執着しません。

反対の牡羊座の要素を加味しても、情熱的になりはしても依存や執着まではいかない。

しかし、牡牛座の反対は蠍座。悪く出れば依存と執着になりますので、

宇宙的なエネルギーとしての愛とかお金でなくて、3次元的な愛とかお金に走り出すと途端に不幸になるのですよ。

個人差はあると思いますが、蠍座に天体が多かったり、♇冥王星の影響の強い方は特に。

♇冥王星は宇宙的な愛やお金を学ばせる天体でもあるからです。

♇冥王星は破壊と再生という両極を持ち合わせる星です。

3次元の法則として、両極にあるものは引き合うという法則があります。

バランスを取ろうとするのです。

宇宙的な愛と3次元的な愛は正しく両極のものなので、

敢えて3次元的な愛(物質的豊かさ)に走らせて宇宙的な愛(精神的豊かさ)を学ばせる星でもあります。

宇宙的な愛(精神的豊かさ)に走れば、その結果として3次元的な愛(物質的な豊かさ)が得られる訳です。


多くの人は、物質的豊かさを得れば精神的豊かさが手に入ると思っていますが、逆なのです。

物質的豊かさを求めた先にあるのは、困難と絶望から精神的豊かさを学ぶプロセス。

♇冥王星なので、当然キツい訳です。


8ハウスは、本来宇宙的な愛やお金というエネルギーを受け取る場所。

それを地球に持ち込むのが♇冥王星の役割なのです。

宇宙的な概念に基づいた本質を理解するための場所とも言えると思います。

ただし、3次元でそれを受け取るためには難関がある(場合が多い)。♇冥王星なんで。

それが悪く出た場合に、借金等の金銭トラブルや遺産相続のトラブル、

人間関係のトラブル(些細ないざこざ程度じゃないやつ)になる。

で、往々にしてこれらは何かへの執着によって引き起こされます。

親の遺産相続で裁判沙汰とかはこの流れが顕著に出ている例です。

親の遺産ですから、2ハウスの自分の才能を使っていません。親の遺産に執着した結果、トラブルを招く。

自分の才能で稼いでいれば、そこに執着しなくても良いはずです。

自分の才能を使ってお金を稼いでいないが故の負債としてのトラブルと言えるのです。



宇宙的な豊かさとしてのお金や愛は、2ハウスを使った副産物として受け取るものであり、
3次元的な豊かさとしてのお金や愛はそれ自体を目的とするものです。

宇宙は今、この宇宙的な愛を体現しなさいと言っているので、

これが出来る人と出来ない人の違いが、決定的な二極化の差となりそうです。


これからの時代に特に重要になるのが、トランスサタニアン(♅天王星・♆海王星・♇冥王星)が関わるハウスです。

  • 2ハウスー8ハウス(♇冥王星) 自身の才能を用い(2h)、豊かさを受け取る(8h)
  • 5ハウスー11ハウス(♅天王星) 自分の楽しみで(5h)、人を楽しませる(11h)
  • 6ハウスー12ハウス(♆海王星) 宇宙的な愛と豊かさを人に与えることで(6h)、宇宙からの祝福を受ける(12h)

象意が重なるので、2-8ハウスラインを完成させることを意識すれば、

自然と5-11、6-12ハウスラインも出来上がってきます。

2-8-5-11はグランドクロスになります。

人生を大きく変化させると共に、安定させる力を持つアスペクトです。

2-8-6-12を結ぶと、ミスティックレクタングルという複合アスペクトになります。

意味は、相反するものを統合する。

2-8は物質的充足で、6-12は精神的充足です。

このふたつは「あっちを立てればこっちが立たず」という事態が起こりがちな事柄ですが、

2-8ハウスラインを意識することで回避できます。


宇宙天体(トランスサタニアン)の作用が強くなる2023年〜2030年に、

宇宙的愛の体現者とそうでない人との差が明確になるものと思われます。

ただ、本来この流れは格差を無くすための流れです。

全ての人が、宇宙的愛を体現し、3次元を豊かに生きるためのプロセスだからです。

それでも二極化してしまうのは、時代について行けるかどうかで差が出るから。

先程説明したように、二極化するとバランスを取ろうとして引き合います。

宇宙ベースの視点で見れば、この作用を用いて統合させるための二極化なのです。



♅天王星が牡牛座にある7年で、アセンションを完成させる個人が間違いなく増えます。

その波に乗るためにも、牡牛座のルーラーは地球に昇華させて使うべき、と思います。



C・G・ユングの著書「自我と無意識の関係」の中に

女性は付き従い、男性の所有となる。

という一文があります。

♀金星は女性を表し、2ハウス(牡牛座)は所有も表します。

牡牛座のルーラーを♀金星とするのは、

女性が所有されるものという古い時代の概念をも表している様な気がします。

女性の集合意識を解放するためにも、やはり牡牛座のルーラーは地球であるべきかと。