単一的時間軸を超えるープログレス法考察


満年齢時のホロスコープを占星術で見る時に用いる方法で、プログレス法というものがあります。



< プログレス法考察 >

プログレス法の種類として有名なものに、一日一年法と、一度一年法があります。


[ 一一年法 ]

生年月日を基準に、1日を一年として満年齢時のホロスコープを出す方法。


e.g. 2017年11月6日生まれだとすると、翌日7日のホロスコープを1歳時のホロスコープ

8日を2歳、9日を3歳..としてホロスコープを読む方法です。



[ 一一年法 ]

出生図(ネイタル)を基準に、全ての天体を、一年に1度ずつ進ませたものを満年齢時のホロスコープとして読む方法。


e.g. 出生図で太陽が蠍座の13度なら、1歳で14度、2歳で15度、3歳で16度..

全ての天体をこのように進ませる。



これらの方法では、星はほとんど移動せず、従って木星以降の動きが遅い天体は固定されたままになります。

なので、月、☉太陽、☿水星、♀金星、♂火星の5天体しか「使えない」のです。

しかし、当然ながら、わたしたちは木星より外の天体の影響も受けています。



一般的な占星術では、月、☉太陽、☿水星、♀金星、♂火星の5天体を個人天体として重要視し、

♃木星、♄土星、♅天王星、♆海王星、♇冥王星を、社会や時代、自分の力ではどうにもならないようなもの

と、見做し、個人の能力や個人に影響のあるものとして扱わない傾向にありますが、

その影響を度外視するこの方法は、雑誌の占いと同様に不完全であると思われますし、

出生図で木星以降の天体が強く出ている方は、その影響が反映されない訳ですから、

尚更、この方法に違和感が出ます。


わたしはこのプログレスに自分を当て嵌めてみても、どうにもピンと来ません。

そこで、原因を探ってみたところ、

主要10天体の内の9天体が、木星以遠に支配されたサインにあるということに気付きました。

地のサインが♆海王星のみというのもプログレスに違和感を感じる原因かもしれません。


これはあくまでも考察であり、断定は出来ません。

もし同じように感じる方がいれば確認してみてください。



プログレス法では、時間の流れが遅く、天体があまり進まないため、

人間は殆ど進化・成長(学習)しない生き物であることを前提としているように感じられます。



「人間は、あらゆるサインや天体の影響を受けて進化・成長する」
というのが、本来の在り方です。


プログレス法では影響を受ける範囲が極端に狭くなり、それ以上の影響を受けとることが出来ない。



と、ここまで考察して気が付きました。


星とは、地球(3次元)の外に在るものであり、”時間”の概念を超えた領域にあるもの。


それを1日とか1年という時間の流れに当てはめたプログレス法に違和感を感じるのは、

当然といえば当然なのかもしれません。




< プログレス法から、単一的時間軸を知る >

単一的時間軸とは、過去から未来へと流れる一方向的な時間の流れのこと。

「時間」は地球にのみ存在する概念です。


一度一年法を使うとすると、人生80年として、出生図の度数から80度しか進めないことになります。

しかし、人は、全てのサイン・天体を学び、統合させなければなりません。

すると、360年掛かるということになります。



そこで、限られた人生の中で多くを学ぶための方法が必要になります。
それが、ハードアスペクトです。


言い換えれば、単一的時間軸を超えるのが、ハードアスペクト。

ハードアスペクトは、制限・困難・葛藤を生み出します。

制限・困難・葛藤によって生まれるのが、感情です。


そして、以前の記事でお話しました、感情は時空(次元)を超えます。




< 単一的時間軸を超える >

シの音は自力ではドにあがらない。で、そこで、外部オクターヴからのショックが必要で、この外部オクターヴは感情オクターヴが、恒星に行き、十分に力を溜め込んで、戻ってきたものです。

出典:松村氏のブログ「20151225からの雑記」より



ドレミファソラシまでを、一つの次元と考えた表現です。

次元を上昇させるには1オクターヴ上の音(ひとつ上の次元)=外部オクターヴからの働きかけが必要です。

この外部オクターヴに当たるのが、4次元である感情になります。



要するに感情が次元を上昇させる力になるということだと思います。

わたしの感覚としても、そのように感じています。



この時間軸を超えると、ヘリオセントリック(潜在能力開花)の領域に入ります。

潜在能力を開花させるために一番重要なことは、日々努力です。


努力とは、辛いことを無理して続けることではありません。


目標を実現するために、心や身体を使ってつとめること。

出典:Wikipedia


もちろん、目的を達成する途中で、辛い思いや大変な思いをすることはあります。
しかし、目標を実現するために辛い思いをするのと、ただ我慢をして辛い思いをするのは意味が違います。



最近努力をしない生き方を推奨する文言をよく見かけます。

「ただ我慢をして辛い思いをすること」を努力だと思っているなら、それはやめた方がいいです。

でも、目標があるのなら「目標を実現するための努力」は間違いなく必要です。


やりたいことをやるために行動を起こすのは当然のことです。

行動を起こし続ければ、いつか辿り着く。


成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬ成けり

上杉 鷹山