獅子座新月ー「共創」共に創る世界


明日11日、18時57分、獅子座で新月を迎えます。


獅子座に新月を形成する☽月と☉太陽、☿水星、小惑星ヴァルナとドラゴンヘッド。

全て6ハウスにあります。

新月を頂点に魚座の♆海王星(1ハウス)と山羊座の♇冥王星(11ハウス)がYOD。


簡単に読むと、1ハウス(自分)、11ハウス(人脈)のエネルギーが6ハウス(仕事)に全力で注ぎこまれ、

6ハウスに天体が集中しているので「他者と協力して仕事をすること」がキーワードとなりますが、

この「他者との協力」そして「6ハウス・仕事」について掘り下げて見ていきます。



まず「他者との協力」について

11ハウスの人脈を、物理的に「他者・人」と読むのは間違いではないんですが、

自分の中の何かを感じて、それを信じて、そうして創った世界でなければ、本当の意味で人と繋がれないのです。

偽りの自分が創った世界での人との繋がりには妥協や打算が多くなります。

そーゆー繋がりを維持するのは、とっても負荷が掛かるし、その繋がりは本当の意味で自分を幸せにはしません。

何かを共に創造することは出来ないのです。


11ハウスは、他者と共有する遊びや楽しみ、愛情を受け取ることに関係するハウスであり、

友達運やグループ運を表すので「人脈」です。

この対局にある5ハウスは、個人の遊びや楽しみ、愛情を与えることに関係するハウスです。

この5ハウスのルーラーが獅子座なのです。

※ここで説明しているハウスはトランシット(現在の宙)のハウスではなく、黄道十二宮(下記の図)のハウスです。


獅子座は、個人を完成させ愛情を与えることを学ぶサインであると言えます。

対極にあるハウスは互いに影響し合います。

5ハウスの実りとして11ハウスがあるので、

端的に言ってしまえば、個人が完成していなければ他者との創造は出来ないということです。

だから、ここ最近ずっと個人を完成させることが強調されているわけです。



2017年のライオンゲートは「統合」でした。

2018年は「共創」です。


しかし、物理的に人と協力して何かを成し遂げていけるのは、自分軸が完成している人、今回完成する人です。

自分軸が完成した上での人間関係と、そうでない人間関係には雲泥の差があります。


一方は、創造的人間関係

一緒にいると何かが生み出されます。それは幸福だったり、クリエイティブな仕事やアイデアです。

一方は、依存的人間関係

一緒にいると、消耗する。(悪口を言いながらも友達関係にあったりする様なパターン)


消費か生産か。

かなり大きな違いです。


ここ最近、自分軸の形成がかなりのキーワードになっているのは、詰まる所、2020年以降、

この創造的人間関係が必要になるから。

で、創造的人間関係は自分軸がしっかり形成されていないと作れない。

だから、まずは自分軸の形成が重要になってくる。

この自分軸は文字通り自分軸だから、自分で作らなきゃなりません。

人との関わりの中では、自分軸に気付くことはあっても、作られることはない。

「気付く=作られる」ではないです。

気付いたら、実践する。

この実践する段階では創造的人間関係ではないので、他者との間に齟齬が生まれます。

そうなって、本当の自分の居場所を探した時に、創造的人間関係に恵まれるのです。



自分軸が既に完成している人は、物理的に他者と共に世界を創る。

自分軸が今回完成する人は、これからまず創造的人間関係の形成に入ります。


自分軸が完成していない人は、自分の中の存在と共に世界を創る。


凄い力を持つ人というのは、自分の中に潜む「何か」の存在を感じていたりします。

その「何か」と共創していくこと。

「何か」には色々いるけれど、イメージしにくい人は「本当の自分」だと思えば良いと思う。

本当の自分は5次元に存在する。

意味がわからない人はイメージとして捉えて下さい。

そこにいる本当の自分は全部知ってる。

あなたが本当は何を望んでいるのか、何がしたいのか、どうなることが幸せなのか。

自分自身と対話をするというのは、5次元にいる自分と話すこと。




次に「6ハウス・仕事」について

6ハウスは奉仕や労働、病気など、自分を犠牲にする、犠牲になる意味合いの強いハウスとして知られていますが、

それは、5ハウスが完成していない状態で6ハウスを使おうとするからに他なりません。 


自分の楽しみや喜び(5ハウス)を追求した結果として自分の中に幸福感(愛)が生まれ、
それを無償で与えていくのが6ハウスです。


幸福感(愛)が無いままに6ハウスへ行けば当然欠乏します。

分け与えるものを持っていないのですから。

よって、犠牲的な意味合いの強いハウスとなってしまうのです。


6ハウスのルーラーは☿水星という考え方が主流ですが、わたしはキロンだと思っています。

キロンは傷を意味し、これを癒せた時に、同じ傷を持つ人を導く力を得ると言われています。

5ハウスで幸福感を得ても、
6ハウスのキロンを傷のままにしておけばそこで消費しますから、
結局、分け与えることが出来ないのです。

だから、キロンの傷は癒さなきゃならない。

ここ最近「キロンもキーワードですよ」と、しつこく言っていたのを覚えてくれている方もいると思いますが、

それは、この為です。

で、この傷を癒すと、キロンはトランスサタニアンとの橋渡しをする天体ですから、

トラサタを個人の力として使えるようになってくる訳です。


黄道十二宮一覧を見ると、上半分(7ハウス~12ハウス)は♀金星を除き、全て社会天体宇宙天体です。

6ハウスまでは個人天体が多く、個人で頑張る領域。7ハウスからは他者(社会)と協力する領域。

なので、上半分に天体が多い方は、比較的社会的成功を収めやすいと言えますが、

ハウスの学びはショートカット出来ないので、下半分(個人の領域)が不十分だと、個人を超えた天体に翻弄され、

むしろ社会的成功から遠のいたり、社会的には成功していても幸福感が得られなかったり、

社会的成功=権力が間違った方向(支配)に使われる事になります。

因みに、上半分を男性性、下半分を女性性と置き換えることも出来ます。

男性性と女性性の統合とは、個人と社会のバランスを取ることでもあります。


  • 上半分のハウスを制するには、社会天体と宇宙天体を個人の力として使えるようになる必要がある。
  • 社会天体と宇宙天体を個人の力として使えるようになるにはキロン(傷やトラウマ)を超える必要がある。
  • キロンを超えるには、個人を完成させる必要がある。



今回の新月、そしてライオンゲートで強調されていたのが、6ハウスです。 

今年、5ハウスが完成する方たちは、現時点ではまだ天職と呼べるものには至りませんが、

天職の種を育てるような感覚で、これまでに完成させた自分を社会へアピールする。


「成功するためには、社会のために何が出来るのかを考える」

成功法で必ず出てくる言葉ですが、これも5ハウスまでが完成していないとスムーズにいきません。



対極にあるのは12ハウス、魚座の海王星。

「夢」ですね。  

天職のハウスは10ハウスと言われていますが、わたしはむしろ12ハウスの方であると思います。

これからの時代は「夢=天職」です。  

6ハウスが完成すると、その活動を認めてくれる他者と出会います。

それが7ハウス。ここでやっと創造的人間関係の形成に入ります。


これからの時代は誰もが創造的な仕事をすることを要求されますし、

医療の進歩によって病気にもならない時代が来るでしょうから、

6ハウスの意味合いは変化させていかなければなりません。  

同時に、6ハウスまでが完成している人とそうでない人で読み方を大きく変えていかないと、

占星術はまるで使いものにならなくなると思います。

今までは、5ハウスまでを完成させられる人が少なかったのです。 

現在5ハウスの完成が促されていますから、これからは5ハウスを完成させる人が増えます。



自分の状態を見極め、それに見合った行動をしなければ道は開かれません。

それに気が付かないと、どんどん置いて行かれます。

分離か統合かの分かれ道は、個を完成出来るかどうかにあります。 


ICには恒星アルデバランがコンジャクション。

この波に乗るには、信念を貫くことがポイントです。

個人の領域は、自分を信じて、自分一人で完成させる。