フィルターを外して世界を見るーヘリオセントリック占星術


現在、一般的によく知られているジオセントリック占星術は、天動説を使っているのをご存知でしょうか?


天動説とは、地球を中心に宇宙が地球の周りを回っているという説ですが、

これが間違いだということは、今では常識です。

しかし、地動説の証明から500年近く経った今でも、占星術は天動説を採用しているのです。



先日、面白いサイトを発見しました。

プレセッションアストロロジーというサイトで、こちらは地動説を採用しています。

lucy.pan – LUCY.PANの占星術

プレセッションアストロジーの定義「プレセッションアストロロジー」は、2016年1月にLUCY.PANが発案した新しいホロスコープのハウスの導き出し方です。現在、地球の歳差運動によって、 暦上の星座と実際の星座には約24度のずれがあります。このずれは約26000年で360度、12星座を1周します。例えば現在の太陽は牡羊座の期間(3/21頃〜4/19頃)に実際はほとんど魚座を運行していることになります。 しかし、このずれによって、牡羊座生まれの人の太陽に魚座の性格が与えられることにはなりません。 星座の性格は地球上の季節(暦)になぞらえて与えられているからです。 太陽が実際に魚座を運行していても、地球上の春分点にある天体の性格はいつでも牡羊座が担当します。ここで、実際の星座の位置を採用すべきなのはハウスです。 アセンダントの定義は「出生時に東の空に上昇している星座」です。 つまりハウスを導き出す際に、地球上の季節(暦)は関係ありません。 ハウスは地球から見た実際の星座の位置を表すラインだと捉えます。図1が現在使用されている計算ソフトで導き出したホロスコープだとして、図2が ハウスの度数をずらしたプレセッションアストロロジーのホロスコープになります。出生時の地平線の位置と実際の星座の位置を合わせるのみになります。 これによって感受点や、天体が入室するハウスがほとんど変わります。 例えば図のように、9室の木星が10室の木星に移るなど、 その意味は大きく変わることになります。プレセッションアストロロジーは全く新しいハウスの導き出し方ですが、LUCY.PANはこれが本来の正しいホロスコープの姿であることを提唱します。2016年5月8日 LUCY.PAN【以下2016年5月14日追記】LUCY.PANがプレセッションアストロロジーで提唱する定義の総括 ・ハウスとは地球から見た実際の星座の位置を表すものである。 ・天体のサインは地球上の暦を基準に決められるものである。 ・現在の西洋占星術ホロスコープ計算ソフトで導き出されるハウス及び感受点は地球の地平線のみを基準としており実際の星座の位置を無視しているためASCやMCの定義に当てはまらない。 ・プレセッションアストロロジーにおいては現在の西洋占星術ホロスコープ計算ソフトによって表示されるプラシーダス方式によるハウスのカスプを歳差運動

lucypan.sakura.ne.jp

LUCY.PANさんのブログの内容には共感する点がたくさんあります。その中で

鑑定依頼をくださる方々のホロスコープに非常に良く見られる特徴の共通点として「蠍座や冥王星が強く影響している」という点があります。

とありました。



わたしも、蠍座で太陽と冥王星がコンジャクションしています。

当サイトで扱っているヘリオセントリック占星術も、地動説の占星術です。


同じく蠍座や冥王星が強く影響していて、ある程度ホロスコープが読める方は、見てみると面白いかもしれません。



地球の歳差運動によって、暦上の星座と実際の星座には約24度のずれがあります。

LUCY.PANさんは、この歳差運動分、ハウスのカスプをずらすという方法を提唱しています。


自分の出生図のハウスがいまひとつ納得いかず、プラシーダス、キャンパナス、レジオモンタナス、

イコールハウス、コッホ、ポーフィリーetc..色々試しましたが、どれもしっくりきませんでした。


ハウスを出す方法は、100種類程あるそうですが、

これだけたくさんあるのは、どれも決定打に欠けるからです。

現在プレセッション式のハウスの出し方は公開されていませんが、

地動説を取り入れたプレセッション式のハウスならば、納得いくのではと感じています。



しかし、歳差運動を無視したハウスが完全に間違いであるかと言われると、そうでもない気がしています。



地球という場所は複雑なんです。


フィルターを通して見る世界(天動説)と、フィルターなしの世界(地動説)という感じ。

画像加工アプリありと、なしです。


本質はひとつで全く同じものですが、フィルターを通すのと通さないのでは世界は驚く程違って見えます。


しかし、フィルターを通した世界も、そこに事実として存在します。


やっぱりそれが、3次元(天動説・フィルターあり)と5次元(地動説・フィルターなし)の差だと思うのです。


占星術は法則の上に成り立ちますが、その法則は決して単純なものではないと感じます。



10年、或いは、100年。

あと何年掛かるのかはわかりませんが、いずれは占星術も地動説が主流になると思います。

というか、そうしなければならなくなるし、そうしなければならない。

なぜなら、時代に合わなくなるから。


現在は、3次元と5次元が入り混じった世界ですが、今後は5次元へ移行します。

正確には、移行させられます。

移行しなさい。という流れになる。

いつの時代も、その時代にそぐわないものは忘れられ、風化していきます。

だから、占星術は5次元(地動説)へシフトしないと、叡智として未来に残せない。

そう、思います。